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衆議院議員稲田朋美氏に聞く

米国型グローバリズムには日本福井化計画で対抗せよ

 いわゆる「小泉チルドレン」の一人だが、他「チルドレン」の底の浅さとは一線を画す愛国主張が光る。尊敬する人物は西郷隆盛というほど骨太の政治家・稲田朋美衆議院議員の言動は、ハト派を駆逐するタカ派のパワーだけでなく、いつも問題をばっさばっさと腑分けし、ずばり本質に迫りもする。今回のインタビューでは、米国型グローバリズムへの対抗手段として「日本福井化計画」なるものも飛び出した。


──福井(福井一区)ですね。まずは、一言で選挙区をお伝えいただくと。

稲田 「日本一(!)。これに尽きます」。

──日本一、ですか。簡潔にしてまた明快。その日本一の内容を詳しく教えて戴けますか?

稲田 結局ね、すべてが、日本一なんよ(※つい、お国訛りが飛び出す。非常に小気味よし=筆者)。

 変わったところでは、体力(!)。福井の生徒たちの体力測定の結果を全国で見ると、これが一番なんです。

 それ以外にも、日本一のオンパレード、たとえば、長寿、それから、女性の社会進出(率)、犯罪検挙率も一番。失業率なんかは、日本で一番低いんですね。つまり、日本一失業が少ないってことでしょ?

 こういう、言ってみれば住民環境の基礎になるデータの数字が皆〝日本一〟というのは、要は、福井が、〝日本一〟ってこと。

 東京(都)は、首都だし、人口にしても〝日本一〟かもしれませんけど、福井が一番を取っている分野では、中位か、ある分野では下位なんていうことだってあります。そういう場合はやっぱり、〝日本一〟(の都道府県)とは言い難いですね。

──確かにそうですね。〝日本一〟というものの規程は奥が深いですね。そうなると、真の意味での〝日本一〟は、やっぱり、福井ってことになるのかな。

稲田 なりますよ、あったり前(笑)。

 実は、私は、政治家としてこういうことを考えているんです。

 名付けて、『日本福井化計画』(!)。

 要するに、日本を、福井のようにしてしまおういうことなんです。面白いでしょ?面白いだけじゃなくて、これは、まさに日本のためです。

 私、この計画、本気に考えてますよ、真面目にね。

 福井は、日本一と言ったけど、その要素をちゃんと精査してみて下さい。今の日本において、国として伸ばしていかなければならない点が、福井はずば抜けているのです。だから、日本全体を福井にしてしまうことは、この国を一段と充実させ、さらに飛躍させることになるわけです。

 子供の体力強化、長寿、犯罪検挙率、そして、女性の社会進出。これを国ごと、〝福井基準〟に引き上げたらどうなるか。我が国は、大変な国になっていくでしょう。

 私は、この『日本福井化計画』を推進し、定着させ、やがて、今世界を席巻しているかに見える、米国(型)のグローバリズムに対峙していこうと思っているのです。

 この計画の実行と推進しか、今や米国グローバリゼーションに対峙することはできないと思っています。

 だから、(計画推進に)真面目に取り組み、そして本気なんです。

──さすがに、〝憂国の美女〟と謳われるだけのビジョンですね。『日本福井化計画』、確かに魅力的なプランです。

稲田 福井は、あまりクローズアップされませんが、様々な点で、他の地域にない良い面があるのです。

 たとえば、各地に公民館があるでしょう?公民館はどの地域にもあるけれど、その公民館単位でことあるごとにイベントがある、という地域はそうそうないでしょう。ところが、我が福井は、この地域コミュニティがしっかり出来上がっているんです。

 これは、とても大事なことですね。(※3・11大震災のことを改めて尋ね、この地域のコミュニティの重要性を語っている=筆者)

 地域ごとの共助精神がきちんと成り立っているんです。

 60歳の人が、80歳の人に手を貸す、子供達が、今度は60歳の人たちに手を貸す、共にイベントで手を繋ぐ、こういう共助が成り立っているのです。

 これはね、恐らく、首都圏のように交通システムが発達しているわけでもない、だっていまだに新幹線だって通ってませんから。また、道路網だって発達しているわけではない。すると地域内でのコミュニケーションがしっかりできていないことには何かあったときにやはり、生き残っていけないわけですね。もう生き死にの問題にまでつながってくるのです。

 このことを福井はかつて大きな地震もありましたし、やはり身に沁みて感じ、体得していったと思います。これは大事なことですね。

 この地域コミュニティーが徹底されていれば、天災があったとしても、その後の対処は速やかに行えるはずです。交通システムが発達している地域でも、大きな天災後の対応が遅れてしまうとすれば、この地域コミュニティーが確立されていないからかもしれません。そういう意味からも、福井は、非常に優れていると思います。

──なるほど、それは、この度の大震災でもまさしく立証されましたね。

稲田 福井のスゴイところっていうのは、もっともっとあるんですよ。

 鯖江市がメガネの有名な産地ということは結構知られているけれど、何を隠そう、もの作りのメッカなんですよ、この福井は。これは、とても大事にしていかなければならない、いわば故郷の誇りなんです。

 鯖江のメガネ、私もかけています。あと、例えばたくさんあるのですが、道路カーブのミラーとかね。ここじゃなきゃ作れない。ここじゃなきゃならない。そんな製品が福井にはたくさんあるんですよ。

 鯖江のメガネは、あのペイリン(※サラ・ルイーズ・ペイリン、アメリカ合衆国アイダホ州、1964年2月11日生まれの保守派の政治家。共和党所属。アラスカ州第11代知事、2008年アメリカ合衆国大統領選挙における共和党の副大統領候補。最近はティーパーティー運動でも活躍している)さんも愛用しています。

──ほう、あのペイリンさんもですか。まさに鯖江(福井)メガネは今や、世界的なものとなったわけですね。

稲田 私は、福井生まれですが、幼い頃に父の仕事のこともあって、一旦、県外に出ているんですね。だから外から福井という故郷を客観的に見ることができる。

 それで福井に戻ってきたとき、改めてこの福井のものづくりの素晴らしさ、それは製品だけでなく、その精神性にも多いに惹かれましたね。その素晴らしさがよくわかった、ということかな。

 この福井のものづくりに従事している方々間に、いわゆる後継者不足、というのはないんですよ。驚きでしょう?

 それだけその家業に誇りを持っているんですね。これが福井を日本一にしている福井スピリット(!)とも言うべき、精神性ですよ。

 このスピリットがあれば、いやこのスピリットだけが、米国型グローバリズムに対抗できるのです。我が国の誇りそのものなんですよ。

 この福井には、米国型の金儲けの仕方、そう、なんとかファンドだとか、机上だけで巨額のカネを動かして、その利ざやを掠め取ろうなんていう、そんな金儲けがいい、という人はいないのです。これは、やはり驚きですよ。そして、この精神性は、地に着いたものづくりにおいて培われたものなんですよ。

 拝金主義とはまさしく両極にあります。

──福井の〝心〟ここにあり、といったところですね。これはやはり歴史的というか、時間の縦軸にも関連してくるものがあるのですかね?

稲田 もちろん、です。

 私の選挙区、でもある福井市は歴史的に見ても、元来、城下町ですから、保守を重んじながらも、さらに一歩進み出て、改革をも断行した、人物をたくさん輩出しているのです。

 松平春嶽、橋本左内…。

 今、彼らが育んだ、〝精神性〟が、福井に継承され、日本一にしていることは間違いありません。

──福井、つまり選挙区から世界を見る、見通す、これは今までにない、実に見事な発想の転換です。政治家(代議士)として、まさしく備えておかなければならない、ひとつの在り方だと思います。

※次号では、そんな稲田議員のさらなる政治家としての方向性に迫ります。

 稲田議員の政治家としての座右の銘は、『道義大国を目指す』。

 これから日本を背負って立つ、稲田議員のインタビュー、次号乞うご期待。

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