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「他人の話を聞くトランプ氏」

トランプ選対本部長だったマナフォート氏
日本維新の会政調会長・下地幹郎氏と会食

 米大統領選の共和党候補ドナルド・トランプ氏の選挙対策本部長を務めていたポール・マナフォート氏が昨年12月末に、ジョージタウン大学の先輩である国際ロビイスト、トンソン・パーク氏と共に訪日した。パーク氏と長年親交がある日本経営者同友会は歓迎夕食会を主催した。国会議員を代表して日本維新の会国会議員団政務調査会長の下地幹郎議員も参加し実りある会合となった。

 トランプ大統領の実像を知るマナフォート氏との会談に下地議員が臨んだのは、今後の日米関係にとり大変重要だと考えたからだった。

歴代共和党大統領をサポート

 トランプ選対本部長だったマナフォート氏は、今もなおニューヨーク市マンハッタン5番街のトランプタワーに居住し、トランプ氏との良好な関係は続いている。氏は1949年生まれ、政治コンサルタントとしてフォード大統領以降歴代共和党の大統領選で手腕を発揮し、また国際政治外交のロビイストとして政治的戦略を構築してきた人物だ。

 メディアではトランプ氏は知的ではなく、問題発言ばかりを吐く暴言王として伝えられているが、実際の人となりは? 日本をどう見ているのか? 等の参加者からの率直な質問に対し、マナフォート氏は下記のとおりのトランプ氏像を語った。

 1、トランプ氏は、有能な閣僚の意見やアドバイスを聞き入れて実行する順応性があり、ビジネスで培った横綱級の交渉力を持ち、非常にスマートな人物で大統領としての器は歴代の大統領に勝るとも劣らない。安倍首相が当選後いち早くトランプタワーを訪問したことを高く評価している。日本との同盟関係は最も重要であり、日本とのパートナーシップを更に強固なものにしていきたいと考えている。

 2、当初、誰もが泡沫候補と見ていたトランプ氏だったが、その予測を裏切り、共和党の大統領候補に選ばれ、更に昨年11月の大統領選で本命と目されたヒラリー・クリントン氏を打ち破り世界中を驚かせたが、それはメディアを手玉に取り、躍らせたトランプ氏の戦略によるものである。

 3、かつてTVパーソナリティーを務めていたトランプ氏は、ジャーナリズムのメカニズムを熟知、得意のツイッターでの恣意的発言も、メディアはどのように反応するか冷徹な計算があってのことだ。問題発言をする場合でも、用意周到に核心的な言葉は避けている。

 4、1年間に及んだ選挙戦はまさにトランプ劇場であった。メディアの動かし方を熟知してPRに利用したトランプ氏の作戦勝ちであった。

 5、普通の政治家はメディアを怖れ、対するメディアはその力を遺憾なく行使する。しかし、トランプ氏はメディアを怖れないどころか逆に国民が欲しているものを熟知した上でメディアを利用した。

 6、マナフォート氏は約6カ月間、トランプ氏と一緒に選挙戦を戦った。トランプ氏はその間、朝7時から夜1時まで連日働いたタフガイであり、軍でいえば将軍の役割を十二分にこなした。各州でロビイストやスタッフと綿密な打ち合わせをし、的確な指示を出した。トランプ氏は敵対するクリントン氏の動きも把握し先手先手で攻めた。

 7、トランプ氏はビジネスの経験はあるが、政治家としてのキャリアがないことが欠点のように言われているが、決して政治に無知ではない。それどころか、これ以上ないリーダシップを発揮し、人材の能力を的確に把握し適材適所に人を配置する能力に長けている。

下地議員、与党有力議員との会談へ尽力

 参加者は皆、トランプ大統領自身の能力は非常に高く、自己認識も的確で新しいものを取り入れる柔軟性もあって、閣僚の意見にしっかり耳を傾け、良いとなれば直ぐに実行に移す人物であるという興味深い真相をマナフォート氏から伺った。

 下地幹郎議員は会食後、マナフォート氏と日本の与党有力議員との会談の重要性を痛感し、翌日昼に離日するマナフォート氏に会談の申し入れをし、快諾を得た。タイトなスケジュールの中、翌朝この会談は予想外の2時間以上に及ぶものとなった。

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