トップページ >

翁長知事訪米、3度目の正直とならず 軍人重用トランプ政権の本質見抜けず

 安慶田沖縄県副知事の辞任問題など泥沼状況の沖縄政局から敵前逃亡を図るように、翁長雄志知事は1月30日に、普天間飛行場(宜野湾市)の名護市辺野古への移設阻止を米政府に訴えるため、ワシントンに向け那覇空港を出発した。

 知事は就任以来3回目の訪米だった。知事とすれば、トランプ米大統領の誕生を機に、在沖米軍基地政策の見直しを米政府に直訴する考えだった。しかし、国務、国防総省の米政府幹部との会談を打診したものの、いずれも門前払いをくらった格好だ。

 知事の出発翌日の31日付沖縄タイムス社会面でさえ「知事訪米 期待と疑問」と知事の訪米に疑念を呈し「行ってどんな人にあえるかも分からず無意味に感じる」との60代の男性のコメントを紹介するなど、この時期の知事の訪米に対し、どの記事にも否定的表現が目立った。ほとんどの県民が、この60代男性と同じように悪いタイミングの知事訪米だと感じただろう。

 結局、翁長知事が訪米して会えた最高ランクの人物は、ジョン・マケイン上院議員であり、米大学で講演しただけであった。結果を出すことが問われる政治家である以上、もう少し根回しが必要だ。わざわざ公費を使って出掛けて、現地で溺れるようにバタバタもがいているようでは見苦しい限りだ。

 何よりトランプ米政権は「3G人事」と言われるように、軍人(GENERAL=将軍)やビジネス界出身者(GOLDMAN・SACHS)、それに億万長者(GAZILLIONAIRE)を閣僚に重用した政権だ。

 マティス国防長官もタカ派的軍事政策推進派だ。無論、東アジアの安全保障を担保するための沖縄の地政学的重要性は十分、熟知している。

 その意味では、ただ「辺野古基地反対」だけが唯一の主張である翁長知事のアプローチは、余りにナイーブ過ぎた感触が否めない。

この記事のトップへ戻る