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幹事長交代説一蹴の二階俊博氏

心は天下を狙う「二階藤吉郎」

 週刊文春が二階俊博自民党幹事長に「老人特有の症状」が出ているというこけ下し記事が掲載された。会見で読み上げる文面を間違えたり、会談中にも居眠りをしてしまうといった「老人特有の症状」がひどくなり、幹事長交代説まで出ているというものだ。

 むろん、二階氏側は健康不安説を一蹴。気力も体力も十分としている。

 なお、翌週には文春のライバル誌・週刊新潮が、情報源は茂木敏充政調会長だと報じた。

 党長老の1人は、その茂木氏をこう評価する。

 「上ばかり見るヒラメ人間。自分より下の人間にはやたら厳しく感情の起伏が激しく沸点が低い」 党職員の茂木評も芳しくない。

 「党内の飲み会では、茂木さんが席に着くとまず、職員がたばこかおしぼりを渡さないといけない。さらに、その渡す順番を間違えると、激怒する」という。

 与党対応に追われる霞が関の幹部官僚も、茂木氏について「わずかなミスも許されない最も怖い政治家の一人」と述べる。

 国家と国家の関係も、ちょっとした外交的ボタンの掛け違いや偶発的事件からのっぴきならない戦争へと発展することは、歴史の教訓としてある。

 ましてや人と人の軋轢は、ちょっとしたことで大きな溝を生んだりする。永田町の世界も大部分は政治家という人と人の関係を柱とする構造物とするなら、ちょっとした軽口で永田町を揺るがす地殻変動が起きてしまうことも頭に入れておく必要があるのかもしれない。

 ただ、参議院のドンといわれた村上正邦氏は「二階藤吉郎論」を展開する。二階俊博自民幹事長の心は、信長の草履を胸にした木下藤吉郎で、天下取りの野心を抱いているというものだ。

 ただ二階氏の偉い所は、壮大な夢に溺れるドン・キホーテではなく、与えられた役職に全力投入しながら実績を積み上げていく馬力があるところだ。田中角栄の背中を見てきた二階氏らしい底力で、ここらが線の細い二世議員とは違う。

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