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中国人ブロガーの北朝鮮認識

「エリートはマイナス資産」

 フォロワーが数十万人から数百万という中国の人気ブロガーたちが日本を訪問し、都内の笹川平和財団ビルでシンポジウムが開催された。

 同シンポで米中新視角基金会会長の周志興氏は「メディアの交流が大事だ。いずれにも偏見がある。そのままだと情報にフィルターがかけられる」と、中国と日本のファクトを見る相互交流の重要性を説いた上で「中国の改革開放を最初に支援したのは日本だし、天安門事件後、(国際的孤立を余儀なくされる中)最初に中国支援したのも日本だった」と述べた。

 また周氏は「北朝鮮への軍事攻撃がいろいろ言われているが、叩くべき時には叩け」と率直な意見を述べた。

 これにフロアが反応。中国人ブロガーが北朝鮮をどう見ているのか質問が出た。

 それに対し周氏は「中国と北朝鮮の関係は血と汗で作り出したものだが、中国人エリートは北朝鮮がマイナス資産だと認識し始めている」として「北とは一線を引くべきだが、米国は韓国にTHAADミサイル(弾道弾迎撃ミサイル・システム)の配備はすべきではない」と主張した。

 また中国中央電視台コメンテーターの章弘氏は「北朝鮮には6日ほど訪問したことがあるが、中国の70年代と似ている。商店や棚の置き方まで似ている。携帯が使えなかったが、板門店ではつながった。韓国に近いからだ」と回想し、「中国はた。

 17年間、新華社の中東担当記者だった馬暁霖・北京外国語大教授は「中国人で金王朝が好きな人はいないが、北朝鮮を失うことは東北地方の安全保障が脅かされることを意味する」として、中国が北朝鮮を庇護する背景を示唆した。

 中国の人気ブロガーたちが訪日し、直接、見て触れて感じた記録が中国語の本として昨年3月、中国で出版された。題名は「大家看日本」(皆が見る日本)。その邦訳「来た!見た!感じた!!ナゾの国 おどろきの国 でも気になる国 日本」が今春、日本でも刊行され、今回のシンポジウムはその出版シンポだった。

 中国人人気ブロガーたちを日本に招待し、取材機会を提供したのは笹川日中友好基金。大多数の中国人にとって、日本情報は限定的であり、時に歴史教育で偏見や誤解を含むものもあるのが現実だ。同基金は、そうした問題を少しでも取り除こうとの思いから、現実の日本に触れてもらおうと35人の中国人ブロガーに取材機会を提供した。

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