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急成長中の「ネット通販」に光と闇

お手盛りグーグルに制裁金3千億円

 勢いがあるアマゾンジャパン。2016年度の同社の売上高は、1兆1747億円で前年比17・5%の伸び。日本最大の大手小売りの三越伊勢丹ホールディングは1兆2500億円だった。アマゾンがこのまま2桁成長を続けると、減少基調の三越伊勢丹は今年度にも抜かれてしまう公算が強い。

 2016年の国内の小売総額は0・6%減少している。そういう中で通販は伸びていることから、急速にリアル店舗からシェアを奪っている構図が鮮明だ。

 生活する上で、通販に世話になっている人は多い。それもリピーターだから強い。もはやネット通販はなくてはならない存在になった。

 一方、問題点もある。ヤフーショッピングでは、ネット上である特定の商品がお勧め商品として出てくる。

 本来は価格やサービスの評価を自動的に処理して高い順番から表示してきたというのがこれまでのやり方だったが、2015年4月からヤフーに支払う広告料金(売却されたとき、販売価格の1-30%までを選択)によって点数を上乗せし、高い広告料を支払っている出展者の商品がお勧め品の上位にくるように変わっていた。

 消費者にしてみれば、お勧め品は安いと思って購入したのに、実際は高い値段のものをつかまされたということも起こりかねず、誤解を与えてしまうとの批判が出ている。少なくとも誠実であるためには、「広告料も反映している」と説明すべきだろう。

 ヤフーによると、1ページ目に掲載されると2ページの5倍、3ページ目の10倍まで消費者の目に触れるという宣伝効果の高さがある。だから1ページ目に載せれば、いい商売につながり得るのだ。

 それが広告なのか客観的評価なのか分からないというのは、誤解を与えかねず騙しに似た詐欺行為にもつながる。

 グーグルも欧州から制裁金約3000億円が課せられた。グーグルショップの商品が上位にくるようにして、他のショッピングサイトの商品が消費者に認識しにくくなるようにしていた。これでは「締め出し」じゃないかというわけだ。

 これは日本でも同様のことが行なわれており、欧州が課した制裁金に比べ公正取引委員会がどう出るか興味深い。

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