トップページ >

永田町ファイル

民進党・大塚耕平代表の記者会見 10・31

政権交代 10・31

【代表】大変厳しい状況の中での代表就任ですが、政治に終わりはありません、政治に休憩はありませんので、今後の日程をしっかり理解しながら、党の再生と運営に邁進してまいりたいと思います。

【記者】まずご自身の強みをどういうふうに見ているかということと、なぜ今回この局面で立候補しようと思ったのですか。

【代表】強み、ですか。あまりいろいろなことにこだわりがないことだと思います。もちろん、政策的に自分が実現したいと思うことは強く持っていますが、何事もいろいろなご意見がある中で、これをどう調整していくのかというのが政治そのものですので、そういう私の個性みたいなものはひょっとしたら強みになるかもしれないなと思います。

 それから、「どうしてこの局面で」というのは、大変予想外の展開で党が現在のような状況になりました。何しろ、私は北欧に行っていて、8月30日に帰国して、すぐその後が代表選挙、そこからまだ2カ月しか経っていません。この間に党が今のような状況になりました。多くの同僚議員の皆さんが、参議院から代表が出るべきであるというお考えでしたので、ここは政治家として仕事をさせていただいている身として働きどころであろうと判断しました。

【記者】両院議員総会で、「次の総選挙で3党(民進、立憲、希望)を中心に政権交代を実現する」という発言がありました。もう少し詳しく教えてください。

【代表】次の総選挙に向けて、今の野党の全体の姿からすると、その3党が中心にならざるを得ないし、また、なる責務があると思っています。ただ、すぐ合併、再編が行われるとかはありません。立憲民主党も希望の党も立ち上がったばかりで、両方とも国民の皆さんの期待も大変高い中で、それぞれが独立独歩、態勢を整え、そして総選挙に向けて除々に信頼関係を構築していくということだと思っています。

【記者】今回の希望への合流をどう捉えていますか。排除しないと前原さんが説明したにもかかわらず、翌日「排除する」と。すぐに「排除」発言撤回を小池さんに言うか、あるいは、それでも無理だったら分党してすっきり二つに分かれて選挙協力するという選択肢もあったと思いますが。

【代表】その局面の当事者でない私があまりコメントすべきでないと思います。それを大前提とした上で、やはり総選挙というのは国民の皆さんに政権選択の機会を提供する、これは本当に大事な、主権者としての機会・権利ですので、そういう状況をどうやったら生み出せるのかという中で、前原さん、小池さんが話し合って決断されたことだと思います。その直後は、一瞬ですけれども、本当に政権交代が起きるかもしれないという雰囲気になりました。その部分については、そういうご判断も考えられるなと思います。

 しかしその後、例の「さらさら」発言とか「排除」発言があり、そこで撤退するとか、いろいろなご判断はあったと思いますが、しかし、どういう情勢がその後予想されるか等々、何を思っていらっしゃったかは、私は推しはかれませんので、その後の展開については事実を事実として淡々と受け止めています。

【記者】先ほど「次の総選挙で3党を中心に政権交代」とおっしゃいましたが、選挙において共産党や社民党とはどのような関係を構築したいとお考えですか。

【代表】共産党、社民党さんとの選挙協力とか共闘ということに対しては、党内にさまざまな意見もありますし、これはなかなか難しい。特に共産党とは。そういうご意見がこれまであったわけで、その状況は今も変わりはないと思います。この共産党との関係をどうしていくか。社民党は、それに準ずるか、立ち位置的に言うと共産党よりは調整しやすいのかもしれませんが、ここはこれから非常に慎重かつ原理原則に基づいて対応していきたいと思っている部分です。

【記者】「原理原則」というのは具体的にどういった観点で今後考えていきたいとお考えですか。

【代表】政策的に全く相入れない部分があればなかなか共闘は難しい、という原理原則に基づいてしっかり考えていきたいという意味です。

【記者】これから憲法改正の論議が深まっていくと思います。特に9条の改正をはじめとする改憲について、どういう考えをお持ちですか。

【代表】改憲云々は、現政権がどのような議論を組み立てて、国会にそれを持ち出してくるかによって随分対応が変わりますので、現時点で仮定のご質問にお答えするのは適当ではないと思います。ただ、民進党は民主党の時代から「論憲」という立場をとっていますので、当然議論しなければいけないし、時代に合わない点があれば、それはしっかり議論した上で、合意が得られればさまざまな対応を考えていくということだと思います。

【記者】森友・加計問題を中心として、どういうふうに安倍政権に論戦していくのかと、9条に自衛隊を明記することについて、どうお考えになるかをお聞きしたい。

【代表】まず、森友・加計問題ですが、国民に対するアカウンタビリティ(説明責任)、これはいかなる政権であっても極力透明にそれを果たさなければならないと思っています。森友・加計問題はまだまだ不透明な部分がありますので、これはしっかりとただしていきたい。9条に自衛隊を書き込むかどうかということを、どういう形でご提案されるかにもよりますが、われわれの立場はそもそも「自衛隊は合憲」ですので、憲法に書いてあろうとなかろうと「自衛隊は合憲」という認識です。書くことによって何が変わるのかをむしろ伺ってみたいなとは思っています。

【記者】安保法制について、代表のお考えは。また、立憲と希望を中心に政権交代を目指す、信頼関係をまず築いていくことが大事ということでしたが、これは将来的には再合流を模索していくということですか。

【代表】後者からお答えしますが、現時点ではそういうことを考えている段階ではありません。まずは、それぞれの党がスタートしたばかりですから、お互いの信頼関係を構築するのが現時点でのそれぞれの党に対する私達のスタンスです。

 安保法制については、そもそも国の平和・安全、国民の生命と財産の安全、これを守るのは国として政治として当然の責務ですので、それに資する安保法制であるかどうか。そして、それに資すると思って組み立てた法律や制度の枠組みが、かえってその安全や平和を阻害するようなことであれば、それは本末転倒です。そういうメリット、デメリット、可能性をしっかり検討して判断していくべき問題で、一言で何か言いあらわせる問題ではないと思っています。


【記者コラム】「三党物語」は夢物語に過ぎない

 民進党の新たな代表に選ばれた大塚耕平参院議員は、次の総選挙で本家の民進と分家の立憲民主、希望を中心に政権交代を実現するとの「三党物語」を構想している。

 だが、「立憲も希望も立ち上がったばかりで、それぞれが独立独歩、態勢を整え、そして総選挙に向けて除々に信頼関係を構築していく」というもので、時間がかかるし、政策面でもどこまで共闘できるのか疑問符が付きまとうのが実情だ。

 すでに、改憲、安保法容認の政策軸で衆院選を戦った希望は、同じ分家で枝野幸男氏率いる立憲民主とはスタート時点から基本政策が違う。小池百合子氏との共同代表を選ぶ代表選が11月10日に行われるが、その時点で改めて改憲・安保法容認支持者が共同代表に選出されれば、立憲との共闘は間違いなく困難になる。枝野氏としても比例1100万票(得票率19・8%)という支持を背景に、次の総選挙には過半数の候補者を立てるとの意気込みを示し、本家の民進とさえ協力関係に待ったをかけている状況だ。

 大塚氏は「信頼関係の構築」をしながら次の衆院選に臨むというが、刻々と三党には遠心力が働いている。衆院選直前に模索された小池都知事、松井大阪府知事、大村愛知県知事の連携による「三都物語」をもじって「三党物語」と命名した大塚氏だが、前者があっという間に瓦解したように、「三党物語」も夢物語に過ぎないのではとの声もある。

この記事のトップへ戻る