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崩壊寸前 民進党、「中道新党」の中身なし

希望と統一会派再浮上も

 「国民とともに進む」ことがモットーの民進党が2月4日に都内で定期党大会を開催した。しかし、党勢低迷により参加者は激減。分裂した希望の党や立憲民主党を「友党」と位置付けはしたものの、両党を含む他党からの来賓はゼロという寂しい大会となった。「今回は自分たちの足場を固める」(増子輝彦同党幹事長)ためというのがその理由だ。

 大会ではまず、昨年秋の衆院選前の「合流劇」について、民進と希望両党執行部の詰めの甘さや認識の齟齬(そご)が露呈し、分裂選挙に至った、と指摘。その上で「申し開きの余地はなく、党所属国会議員の判断は誤りだった」と総括した。

 それを踏まえ、大塚耕平代表は「民進党だけで政権交代を訴えてもリアリティーはない。志と目標を共有できる他党の仲間と手を携え、次期総選挙での政権交代実現に向けて、工夫と努力をする決意を確認し合う場が本日の党大会だ」と強調した。だが、再結集へ中心的な役割を果たすと意気込むだけで、どう再結集するかの具体案は示さなかった。

 大塚代表はまた「できる限り早期に、幅広い中間層から支持される中道的な『新しい党』への移行を目指す」とも語った。だが、その「中道」の中身はさっぱり分からない。時期についても「地方選や参院選の1年前も踏まえ、皆さんの足並みと気持ちがそろうタイミングを計っていく」とあいまいな回答。「今の党名では難しいと思っている人もいる」と党名変更も示唆したが、もはや自力で立ち直る力は持ち合わせていないようだ。

 「大塚さんの統率力の限界は、八方美人であること。安全保障や憲法でしっかりとした柱がないのに、この問題で正反対の立憲民主や希望にいい顔をしようとする。だから、いくら再結集への中心的な役割を果たすといってもできないのだ」と政界関係者は語る。

 大会には立憲の枝野幸男代表があいさつ文を寄せ「それぞれの党が主張を明確にしながら、互いに一致できる課題でしっかりと連携してまいりたい」と表明。「連携」という言葉を使いながらも是々非々の路線を提唱し、再結集を期待する民進との距離感をにじませた。

 一方の希望・玉木雄一郎代表はあいさつ文の中で「すでにスタートした国会内の連携を強化し、地域活動においてもできる限りの協力を進める必要がある。そして再び国民の選択肢になる必要がある」と「連携」に意欲を示した。希望内では7日に、松沢成文参院議員団代表や中山成彬元国土交通相ら党創設メンバー5人が憲法改正など基本政策の違いを理由に分党を提案。執行部は古川元久幹事長に対応を一任した。古川氏は記者団に「今後の扱いは全く決まっていない」と語ったものの、分党の方向であることから、民進と玉木・古川執行部らの間で統一会派構想が再び浮上することになろう。

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