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2012.12.17

「主権」を経済文化交流で回避

 最近、一貫したテーマが無い玄葉外相の記者会見だ。北朝鮮との政府間協議、米軍関係者による事件・事故の防止策、尖閣問題、ガザ情勢など多岐にわたる。

 外交について、様々な事柄が外相に関わってくるのは当然だが、玄葉氏の外交姿勢をその中から汲み取るのは難しい。さらに今回、衆議院の解散が加わり、記者会見での質問、回答は一層、テーマが入り乱れた。

 だが、その中で外相発言から浮かび上がったのが政権公約で集団的自衛権の行使を掲げ主権問題を前面に出す自民党と、FTPや日中韓FTP問題に前向きな姿勢を示す民主党の違いだ。

 玄葉外相は、「主権にかかわる問題は時間がかかる」とし、「経済・人的・文化的な交流、こういった分野は改善できるところから改善していくということを考えたい」と会見で表明。

 主権に関わる問題は時間がかかるといっても、政権党の方針が明確に集団的自衛権の行使という主権国家として当然の権利を行使しなければ、時間をかければかけるほど、周辺国から防衛政策の不備に付け込まれ、状況が悪くなりかねない。その点を、外相は会見で煙に巻いた。

 世論調査では、憲法改正まで踏み込む安倍自民党の政権奪還の可能性が高まっている。民主党の及び腰外交との違いがどういう変化をもたらすか、しっかりウオッチする必要がある。(Y)

玄葉光一郎外相の記者会見/国防懸念を日中韓FTAでカバー?

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