« | »

2016.09.21

「押し付け憲法」撤回は難しい

民進党の岡田克也代表は以前に、「安倍政権の下では改憲論議をしない」と述べていたのだが、参院選後、徐々に軟化し、改憲論議を始める前提さえクリアされれば論議をしても構わないと発言するようになった。当時の自民党の稲田朋美政調会長が「ずいぶんブレられたのですね」と皮肉ったが、真面目ながらも軸のない岡田氏らしさの表れとも言えよう。

その前提とは、安倍首相が現行憲法は押し付けられた憲法だという発言を間違いでしたと修正することだと言うのだ。だが、現行憲法は明らかに米国に押し付けられたものなので、安倍首相が取り消すはずはない。この一点にこだわり続けるなら岡田氏自身がよく勉強し直して修正するしかない。

岡田氏は記者会見で「憲法の草案を(誰が)書いたかどうかよりも、それが日本国憲法になったプロセス、あるいはその後70年間、日本国憲法を日本国民が育んできたという事実の方がずっと重要なことだと思っている」と語ったが、誰が書き、それをどういうプロセスで制定したかという点が根本的に重要なことのはずだ。

それについて、米国のバイデン副大統領が「日本が核保有国になれない憲法を私たちが書いた」と発言した。米大統領選の最中とはいえ、重要な発言であることは間違いない。岡田氏は「この(バイデン)発言には分からないところがある。日本国憲法の条文をきちんと踏まえた発言ではない。副大統領として不適切な発言だ」と批判したが、誰が書いたのかをまず押さえておく必要がある。

岡田氏はまた、プロセスを問題視したがこれまた米国主導であったのが歴史的事実だ。マッカーサー元帥が「2月12日のリンカーンの誕生日までに憲法草案をつくれ」と厳命して作らせ、ジョージ・ワシントンの誕生日の2月22日に閣議決定し、草案を決定したのだ。日本の国会で議論したのも日本人に作らせたという一種のアリバイ工作のようなもの。

国会で議論したといっても、目立ったのは日本共産党が「憲法第2章(9条)は、わが国の自衛権を放棄して民族の独立を危うくする危険がある」などとして反対討論を行った程度である。

つまり、現行憲法は主権が制限されていた占領期間中に作られたので、独立国の持つ憲法の体裁をなしていないのである。

岡田氏は9月15日に、代表のポストを降りるが、憲法の勉強を深めてみてはどうか。

Trackback URL

Comment & Trackback

No comments.

Comment feed

Comment





XHTML: You can use these tags:
<a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>