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2018.02.20

線香配布問題でブーメラン

 民進党との統一会派構想も流産し、党内に火種を抱え続けてお先真っ暗な希望の党。新たな国会開幕で安倍政権を追及する願ってもないチャンスがやってきた。20年前、小野寺五典氏が衆院議員に当選したにもかかわらず地元の支持者らにお礼の線香を配って涙の辞職会見に追い込まれたのと似た事件が発覚したのだ。

 茂木敏充経済再生担当相の秘書が選挙区(衆院栃木5区)の有権者に線香を配布したことが問題になったのである。総務省は茂木氏を側面支援し、秘書が氏名の表示のない政党支部からの寄付を持参することは直ちに法が規制する「氏名が類推される方法」によるものとは言えないと考える、という公式見解を出した。

 だが、それで国民は納得できない。玉木雄一郎代表も、「本人の名前さえ書かなければ何でもやり放題という。私はこの総務省からきょう出た解釈自体が非常に問題だと言わざるを得ないと思っている。総務大臣に厳しく問いただしていく」「出処進退は大臣自らご判断されるべき」などと鼻息は強まるばかりだった。

 ところが、その舌の根も乾かぬうちに玉木氏本人の政党支部が3年間で約60万円もの慶弔費を支出したことが判明。立憲民主党副代表の近藤昭一衆院議員、元民進党の菊田真紀子衆院議員らにも線香・供花代を支出した問題が続々と明らかになった。

 思わぬブーメラン効果により、この問題追及の勢いは止まり、野党連携は空中分解してしまった。

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